労務ニュース スマイル新聞

2018年12月23日 日曜日

平成30年12月23日第472号

人生100年時代の資産形成とETFについて


1.人生100年時代はすぐそこに
現在の平均余命は男性84歳、女性89歳です。人生100年時代は意外に早く訪れ
ます。少子高齢社会において100年の人生を安心に生活するための基本は健康と資産形成でしょう。1億総活躍社会と言われ高齢者の就業が増加しています。働く年限は、厚生年金の加入上限である70歳までと考えられます。それ以後、100歳までの30年間は、年金と資産の取り崩しで生活することになります。
2.夫婦2人の年金と生活費
 平均年収700万円程度と専業主婦の組み合わせ世帯の年金は約22万~25万円となり、必要生活費は35万円(生命保険文化センター)と言われています。毎月の不足額を10万円と見積もると30年間で3,600万円の貯蓄が必要になります。
3.投資 お金に働いてもらうとは
 3,600万円の貯蓄があれば、貯蓄は充分なので投資の必要ありません。しかし、
貯蓄が不足するなら、お金に働いてもらう必要があります。つまり、投資はお金がある人がする事ではなく、お金が不足する人がする行為といえます。
投資のポイントは、対象の分散、時間の分散、長期投資です。そうすると、危険な投
資の典型は、1つの投資対象に対し、まとまったお金(仮に100万円)を一度に投資することです。
4.非課税制度を利用する
 国の制度であるNISA、積立てNISA、小規模企業共済、掛金の全額が所得控除
の対象であるIDECOは、メリットが大きいため多くの利用が有ります。
非課税枠は、ハイリスク・ハイリターンを避けて、確実性の高い商品を中心に選ぶこ
とが大切です。その際、手数料の高低の比較も重要です。
5.E.T.F(上場投資信託)について
 ETFとは、日経平均株価や東証株価指数など、特定の指数の動きに連動するように運用される投資信託の種類です。取引所に上場されているので、株式と同様に売買できて指値注文や成り行き注文ができ、一般的な投資信託よりも信託報酬が低いといった特徴があります。
 その他の特徴としては、一般的な投資信託は基準価格が有るのに対して、ETFはその時々の取引価格で売買されます。一方、リスクとしては、組み入れられた有価証券の価格変動によりETFの価格が変動します。資産形成は、安全で使い勝手の良い資産を選択することが重要です。

投稿者 イケダ労務管理事務所

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