労務ニュース スマイル新聞
2012年11月 7日 水曜日
平成24年11月8日第325号
住まいの耐久性に関する基礎知識
日本の住宅は従来まで20~30年で建て替えられてきました。 現在では60年程度を目安とし、長く住み続けられる性能の住宅が求められています。長く住み続けるためには、構造体の耐久性が重要です。これは耐震性や省エネ性とも関わりの深い事項です。
今回は構造体に使われる素材ごとの注意点を確認します。その概要を理解しておきましょう。
構造体ごとの耐久性についてのチェックポイント
1.木材:
水分や湿気に強い材料か、乾燥の度合い、防蟻処理が充分か
木材の強度や品質、精度は乾燥の度合いで異なります。従来、住宅用の木材は1年ほどの時間をかけて乾燥させていました。しかし、近年はコストの問題などがあり、専用の乾燥機を使って乾燥させることが多いです。お風呂の材料によく使われるヒノキなどの木材は湿度に強いですが、高額です。そのため、スギなどの木材が構造体に広く使用されています。そこで注意したいのが木材の乾燥状態です。
また、木材は種類によってシロアリの被害が異なります。その点にも注意が必要です。
2.鉄骨材:
防サビ加工が充分に行われているか
鉄骨材は木材と比べて品質や性能、精度を確保しやすい素材です。しかし、その耐久性を損なうのはサビの発生です。そのため、住宅の構造材として加工する際には、防サビの処理が大切になります。処理の種類は様々ですが、亜鉛メッキ処理を行なうのが一般的となっています。サビ止めの塗料を塗っている場合もあります。
3.コンクリート:
養生期間が充分とられているか、塩分が含まれている砂利(海砂利)が使われていないか、クラック(ひび割れ)が存在しないか
住宅の基礎を形づくるコンクリートの強度は、住宅の強度全体に影響を及ぼします。
コンクリートも腐食は避けられません。コンクリートはアルカリ性なので水分中の酸性物質と反応して中性化します。それによってもろくなった部分から、水分が内部に浸透し、内部の鉄筋がさび付きます。それが強度を低下させる原因の一つとなります。
防水や断熱施工も含め、しっかりと施工を行なってくれる信頼のおける依頼先を選びたいものです。
(スマイルグループ 不動産鑑定士)
日本の住宅は従来まで20~30年で建て替えられてきました。 現在では60年程度を目安とし、長く住み続けられる性能の住宅が求められています。長く住み続けるためには、構造体の耐久性が重要です。これは耐震性や省エネ性とも関わりの深い事項です。
今回は構造体に使われる素材ごとの注意点を確認します。その概要を理解しておきましょう。
構造体ごとの耐久性についてのチェックポイント
1.木材:
水分や湿気に強い材料か、乾燥の度合い、防蟻処理が充分か
木材の強度や品質、精度は乾燥の度合いで異なります。従来、住宅用の木材は1年ほどの時間をかけて乾燥させていました。しかし、近年はコストの問題などがあり、専用の乾燥機を使って乾燥させることが多いです。お風呂の材料によく使われるヒノキなどの木材は湿度に強いですが、高額です。そのため、スギなどの木材が構造体に広く使用されています。そこで注意したいのが木材の乾燥状態です。
また、木材は種類によってシロアリの被害が異なります。その点にも注意が必要です。
2.鉄骨材:
防サビ加工が充分に行われているか
鉄骨材は木材と比べて品質や性能、精度を確保しやすい素材です。しかし、その耐久性を損なうのはサビの発生です。そのため、住宅の構造材として加工する際には、防サビの処理が大切になります。処理の種類は様々ですが、亜鉛メッキ処理を行なうのが一般的となっています。サビ止めの塗料を塗っている場合もあります。
3.コンクリート:
養生期間が充分とられているか、塩分が含まれている砂利(海砂利)が使われていないか、クラック(ひび割れ)が存在しないか
住宅の基礎を形づくるコンクリートの強度は、住宅の強度全体に影響を及ぼします。
コンクリートも腐食は避けられません。コンクリートはアルカリ性なので水分中の酸性物質と反応して中性化します。それによってもろくなった部分から、水分が内部に浸透し、内部の鉄筋がさび付きます。それが強度を低下させる原因の一つとなります。
防水や断熱施工も含め、しっかりと施工を行なってくれる信頼のおける依頼先を選びたいものです。
(スマイルグループ 不動産鑑定士)
投稿者 イケダ労務管理事務所