労務ニュース スマイル新聞

2003年10月23日 木曜日

★第108号(10/23)労働の安全さ

1.労働災害の数
 わが国の平成14年度の労働災害統計を見ますと、
       死亡者は                  1,658人
       4日以上休業した人は       約12万6千人
       労災保険で治療を受けた人は     約55万人
この数は減少を続け、ここ30年間にそれぞれ約3分の1になりました。それでもまだまだ多いですね。「うちの会社は安全だ。」と思っていても、全国平均程度なのか、良いのか、それとも悪いのか?比較するには何らかの数値データが必要です。労働災害発生の程度を知るのに使われている基本的な指標が2つあります。度数率と強度率です。

2.度数率
 百万延実労働時間当たりの休業労働災害の死傷者数を示したものが度数率です。同一人が複数回被災した場合にはその回数とします。
       度数率=死傷者数÷延労働時間数×1,000,000
平成14年度の全産業の度数率は1.77でした。仮に一人の労働者が年間2,000時間働いたとすると、従業員数500人の企業では、1年に百万時間になりますから、この企業で1年に2名が休業するような労働災害を被ったとすると、平均より少し上ということです。50人の企業では5年に一人の休業災害という割合になります。

3.強度率
 いわゆる赤チン災害は無視し、労働者が休業した災害だけを取り上げて、休業日数を累計し、延実労働1,000時間当たりの損失日数で災害の大きさの程度を示すのが強度率です。強度率では損失した日数を合計するわけですが、死亡した場合は、365日ではなく、7,500日が失われたとします。労働災害による身体障害に応じて1級から14級までの等級がありますが、それぞれに損失日数が決められています.
       強度率=損失日数÷延労働時間×1,000
平成14年度の強度率の全国平均値は0.12でした。御社の安全さは如何でしたか。




投稿者 osaka-genova.co.jp

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