労務ニュース スマイル新聞

2003年1月 5日 日曜日

★第89号(1/5)CRMって何? その2★

 買い手は、自分の好み、ワガママをより多く聞いてくれる売り手から買います。この原則をシステマティックに実現しようとする考え方、仕組みをCRMと呼んでいます。
 CRMを実現するための重要な情報(データベース)の1つに顧客データベース(顧客台帳)があります。この顧客台帳の中でも最も基本的な情報が、顧客ID(お客様の名前)であることはご存知だと思います。顧客台帳の活用方法をしては、郵便によるDM(ダイレクトメール)がありますが、郵便でDMを届けるためには名前と住所が必要です。
 現在でも高価な値段で売られている名簿の多くはDMの発送用にりようされていますが、この名簿の顧客データからもお客様の様々な情報(特徴)を得ることができます。例えば、高校の卒業生名簿からはどの地域に住んでいるか(地域特性、地域属性)、男女比率、年齢比率、勤め先、婚姻率などの情報が容易に得られます。さらに、進学した大学や学部、就職先などから、ある程度の年収も推定可能です。結婚式関連のビジネス(式場、貸衣装、マンション販売他)であれば、適齢期にあたる卒業年度から既婚者を除いた卒業生をDM発送対象とすれば、レスポンス率(返信などの反応)が高くなります。
 最近では、顧客IDから購買履歴(どのお客様がいつどこの店で何を買ったか)をデータベースに蓄積して、次の販売促進に活用するシステムがドンドン出来ています。コンビに、デパートなどのクレジットカードは、POSレジと組み合わせて顧客ごとの購買履歴情報の蓄積用にも使用されています。

 顧客一人一人の情報を細かく把握し、それを分析、活用して顧客の好みにさらに合った商品を開発、販売し、ずっと良いお客様になった頂くことがCRMの目標です。


投稿者 osaka-genova.co.jp

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