労務ニュース スマイル新聞
2002年7月 8日 月曜日
平成14年7月8日(第77号)...マーケティングリサーチの基本手順
■マーケティングリサーチとは・・
マーケティングリサーチとは、的確な戦略・戦術を考えるための基準材料を、正しく、必要なタイミングで収集することです。企業・消費者・顧客を繋ぐための重要な作業であるといえます。企業として確実な判断が求められる時、また、新たな発想で事業展開していく時、正しい市場の実態を把握するためには、必要不可欠な作業といえます。
リサーチを効果的に実施するには、適切な手順を踏んで作業を進めることが必要です。
■基本手順
1.目的・期限・費用を確認する...リサーチの目的やテーマを明確にする。リサーチに
要する時間・見積もりの上限を設定し、その範囲内で実行する。
2.基本情報を収集する...最初は、一次情報(簡単かつ安価で入手できる情報...例:官
庁統計・書籍・新聞・ホームページ・会社内部の売上・顧客・生産デ-ター等)か
ら、広く収集する。仮説立案に充分でなければ、二次情報(入手するためにコスト
と時間がかかる情報...例:企業独自の企画・調査等)により、ターゲットの顧客か
ら、直接収集する。
3.仮説を立案する...上記2で収集した情報に基づき、その地点での仮説を立てる。
その時には、現象の背景となる要因を深く掘り下げる。
4.裏付けのデーターを収集する...仮説を裏づけるために必要なデーターを収集する。
一つの仮説に対して、多く偏りのない情報から、複数のファクトを分析する。
(結論を導くための調査)
5.仮説の検証・修正をする...仮説の検証と修正を行い、必要に応じて、補足的に情報
収集を行う。
■情報収集時の注意点
一次情報と二次情報のバランスを考えて、活用する。一次情報と二次情報は、両者を相互に使いこなすことによって、各事実を客観的に検証することができる。また、その相互検証がリサーチ全体の信頼性を向上させる。
ただ、二次情報は、外部のリソースにより作成されたものであるので、利用時、適切性(情報のニーズにマッチしているか)正確性(信頼性)、最新性(本当に最新版か)、客観性(内容に偏りがないか)を、充分検証する必要がある。
投稿者 イケダ労務管理事務所